台湾の半導体メーカー熊本で工場開所式が行われた。国内では他にも半導体メーカーを誘致している地域がある。広島・東広島市、三重・四日市市、北海道・千歳市。半導体バブルに湧く、熊本・菊陽町。台湾のTSMCの工場によって得られる経済効果は10年で6兆9000億円の見込み。半導体バブルは北海道・千歳市でも。次世代半導体の国産化を目指すラピダスの工場建設が進む。スマホや車、家電など生活に欠かせない様々なものに使われる半導体。製造地として選ばれたのは港や空港に近い交通インフラ。そして豊富な水資源。半導体の製造には不純物がほぼ0の超純水が必要なため名水100選にも選ばれたナイベツ川湧水がある千歳市は格好の地。半導体製造工場の試作ラインの製造は2025年開始。10年で18兆8000億円の経済効果が見込まれる北海道バレー構想。去年の全国の地価変動率ではトップ10に千歳市内が5か所ランクイン。賃貸物件も部屋に空きが出ればすぐに満室になるほど需要が高まっている。ラピダスには技術者600人程度を含む1000人規模が勤務する見通しで人材育成が急ピッチで進む。北海道・旭川市の高等専門学校では去年から半導体概論という新科目がスタート。北海道内の3つの高等専門学校が来年度から半導体について学ぶ科目を新設。地元の期待は高まる。政府はラピダスに最大3300億円の支援をする方針。1988年世界の半導体市場で約50%以上のシェアを獲得していた日本だが2019年には10%に。政府は4兆円を支援する方針で巻き返しをねらう。ラピダスは日本メーカーが多く関わる。会長は東京エレクトロン元会長。社長は日立製作所の元技術者。日本の半導体は現在、家電や自動車に使う40nmの半導体でシェア18%。半導体は小さくなればなるほど高性能化。パソコン、電気自動車、スマホ、スパコン用ではシェアがない。40nm以下の半導体を作れていない。ラピダスは2nmの半導体を作ろうとしている。