- 出演者
- 豊島晋作 相内優香 長部稀
オープニング映像。
米国の4月の消費者物価指数は1年前と比べて3.4%上昇した。また、価格の変動の大きいエネルギーや食料品を除いたより物価の動向をつかみやすいコア指数は、1年前と比べて3.6%上昇し、いずれも前の月から伸び率は鈍化した。また、直近の物価上昇の勢いを示す前月比では、コア指数で0.3%の上昇となった。1か月前は0.4%上昇していて物価の伸びが鈍化していることがこちらでも示された。
今回のCPIを受け円高ドル安が進んでいる。消費者物価指数は前の月と比べ0.3%の上昇という結果になった。想定内という安心感が広がりアメリカはインフレが落ち着くという見方が出た。アメリカの長期金利はCPI発表前は4.42%ぐらいであったが4.342%ぐらいまで下がったという。ダウ先物は発表直後に大きく上昇し日経平均先物は上昇した。武市氏は「物価は落ち着いてきているのに購買力は低下してきている」などと話した。
米国のマクドナルドでは現在の価格の半分以下となる5ドル(およそ780円)のセットメニューが期間限定で導入されると米国メディアで報じられて、驚きをもって受け止められている。マクドナルドの1−3月期の決算で既存店売上高は市場予想を下回った。ケンタッキーフライドチキンなどを展開する企業は2020年以来の減収。また、スターバックスも業績見通しを下方修正している。
米国・ニューヨーク市内に2020年にオープンした「ノズマーケット」で手巻きずしの価格は1本12ドルから。ほかにもテイクアウトで海鮮丼やちらし寿司を販売。本格的な味を楽しめるとあって、リピーターも多いという。さらに人気を集めているのが系列の高級寿司店「スシノズ」。ほとんどのネタを日本から空輸している。メニューはおまかせのみ。オープン当初は1人300ドル(約4万7000円)だったが、人件費の高騰などを背景に値上げを繰り返し、現在は1人550ドル(約8万6000円)で提供。それでも予約はすぐ埋まるという。ニューヨークでは、この店を含め18軒の日本食レストランがミシュランガイドで星を獲得。全体のおよそ4分の1を占めるまでになっている。円安で日本への旅行者が増えたことで日本食人気はさらに高まっているという。実際、日本の外食チェーンも出店を加速させている。コロワイドが運営する大戸屋には近くのオフィスで働いている人たちが次々と店の中に入っていく。コロワイドは、米国で焼肉チェーンの牛角を含め69店舗を展開している。ニューヨーク市内では、日本で知られているラーメンやカレーの店も次々と出店していてアメリカにおける日本食レストランの数は右肩上がり、2022年時点で2万3000軒(出所・ジェトロ)を越え今も拡大が続いている。海外事業への挑戦を打ち出したのは、鳥貴族を展開するエターナルホスピタリティグループ。鳥貴族は全品370円という安さを売りにしているが、海外進出には課題を感じていた。そこで発表したのが価格帯の異なるほかの焼き鳥店2社との協業。協業先の1社ハチベイクルーは、福岡を中心に焼とりの八兵衛を展開。客単価はおよそ5000円と中価格帯にあたる。ハワイやベトナムなど海外での出店経験も豊富で皮や手羽などの定番メニューだけでなく、春菊やきのこを牛肉で巻き、卵黄をつけて食べるすき焼き串などが海外で好評だという。もう1つの協業先は、ミシュラン一つ星を獲得した名店大阪の焼鳥市松。客単価はおよそ1万5000円と高価格路線。価格帯の異なる両社からノウハウを学び今後、北米やアジアを中心に出店を加速していきたい考えである。
アメリカの消費者物価指数についてトーク。冨山氏は「おそらく消費であるとかあるいは内示向けの機運にとってはいい方向に働くでしょうね」などと話した。
グーグルは文章に加えて、音声や動画などにも対応した新たな対話型AI「Gemini 1.5 Pro」を発表した。競合他社のAIに比べてより多くの情報量を処理することが可能になったという。今回、グーグルが強く打ち出したのが、これまで単語ごとに区切っていた検索を複雑な長文をそのまま打ち込めるようになるほか、電化製品の不具合の原因をスマホで撮影した動画と音声でAIに尋ねることも可能になるという。一方、文書や音声、動画など、あらゆる情報を駆使したAIとの対話はライバルも性能を向上させている。グーグルの発表の前日には生成AIの分野で先行するChatGPTの開発元、オープンAIが最新のAI「GPT−4o」を発表。音声対話の速度を人間と同等に高めた。これに対抗するようにグーグルも今回、音声や動画によるAIアシスタントの新たなプロジェクトを発表した。
東京都が主催するアジア最大級のスタートアップのイベント「SusHi Tech Tokyo(スシテック東京)」が今日から開催。日本だけでなくイノベーションが進んでいるスイスや台湾など、海外からも多くのスタートアップが参加している。イスラエル発のスタートアップの「インナーアイ」はヘッドギアを使い、脳波から人間の感情を読み取れる機械。今回は、車を運転しているときにあおり運転をされたら、どういう感情を抱くかをデータ化している。こうしたデータを自動運転技術の商品開発などに活かしている。東京発のスタートアップの「マッスルスーツエブリー」。を使うことで、腰の負担が軽減する。東京都が運営する福祉施設などに72台導入されている。今、東京都はスタートアップの支援に力を入れていて、今年度の予算規模は518億円。さらに積極的に取り組んでいるのが実証実験の場を提供すること。AIに年齢や家族構成など膨大なデータを学習させ、将来どれくらい空室が出るのかを予想できるサービスも東京都で採用されている。都営住宅は空室になってもすぐに募集をかけず年に数回、1年後の入居に向けて募集する。担当者はこれまで、経験則でしか空室の数を予想できなかったが、昨年度、マイクロベースのシステムで実証実験したところ、75.9%の正答率で空室の発生を予測した。システムの導入で効率化を図れるとしている。
スタートアップについてトーク。冨山氏は「問題はこれがね必ずしもグローバルなエコシステムとつながってないんですよね」などと話した。
中国の通信大手ファーウェイの日本法人は、イヤホンやスマートウオッチなどの新製品を発表した。新型のイヤホンは耳の中に入る体積を前のモデルから6%小さくするなど、装着時の快適性を高めたという。また、スマートウオッチはヘルスケア機能に特化し、アプリに登録されている食事メニューを選択すると摂取カロリーが計算できる。一方、スマートフォンについてファーウェイは中国市場で国産半導体を搭載した機種を展開しているが、日本市場では新製品発売の見通しは立っていない。
全国各地の観光地でアドベンチャーツーリズムに力を入れる動きが加速している。北海道の東に位置する阿寒湖は国立公園にも指定され、豊かな自然に囲まれている。自然保護の森を特別に散策できるツアーは1日、わずか10人しか参加することができない。阿寒湖の豊かな自然を楽しむことができると、欧米からの外国人を中心に人気となっている。さらに夜には、先住民族アイヌの物語を題材に誰でも参加しやすい夜の森を歩くアクティビティも開催されている。今、こうしたアドベンチャーツーリズムに力を入れているのが、北海道でリゾート施設などを運営する鶴雅グループ。アドベンチャーツーリズムとは、欧米などの富裕層を中心に人気が高まっている旅行のスタイル。アクティビティ、自然、文化体験の3つの要素を2つ以上体験できる旅のことを言う。経済効果は、世界でおよそ76兆円。北海道だけでも2030年には1兆円になるとの試算(日本政策投資銀行)もあり、大きな期待が寄せられている。きょう発表された4月の訪日外国人数は2か月連続で300万人を超え、4月としては過去最高を更新。観光庁もアドベンチャーツーリズムに期待を寄せる。
広島市の平和記念公園は去年、G7広島サミットがあったこともあり国内でも特に欧米からの観光客が多く訪れる観光地。山間部にある湯来町でアドベンチャーツーリズムが大人気。川の流れに逆らいながら渓流をのぼっていくシャワークライミングと呼ばれるアクティビティで大自然の力強さを肌で感じることができる。ツアーの最後には高さ9メートルの崖からのジャンプ。アドベンチャーツーリズムに参加する外国人は旅を通して成長や自己変容を求める傾向があるため、こういったチャレンジングな要素も人気の理由だという。外国人向けの旅行サイトでは800万件掲載されているアクティビティの中でベスト10にランクインするほどの人気ツアーになっている。湯来町は1000年以上の歴史がある温泉地だが、客足が遠のき、かつて13軒あった宿はいまやわずか2軒だけ。湯来観光地域づくり公社・佐藤亮太さんはアドベンチャーツーリズムで広島に来た外国人を呼び込み、温泉街にかつての賑わいを取り戻そうとしている。地元ならではの酒をつくることでアドベンチャーツーリズムの魅力をさらに高めることができると期待している。レモンサワーに言及。
次世代半導体の量産を目指す日本の半導体メーカー、ラピダスは米国のAI向け半導体企業、エスペラントテクノロジーズと協業すると正式に発表した。生成AIの開発が加速することで、データセンターの消費電力の増大が懸念されるなか、ラピダスはエスペラントと共同で、省エネ半導体の量産を目指す。
日本の半導体戦略は?豊富な水と電力、良質な労働力、関連産業(素材、製造装置…)。一方で急速な技術革新、アプリケーションの変遷、経営共創基盤グループ会長・冨山和彦のスタジオコメント。
メガバンク3社の今年3月までの1年間の決算が出そろい、純利益の合計がおよそ3兆1325億円となり、現在の3社の体制が成立して以降の最高益を更新した。円安や日銀の大規模な金融緩和策の修正による金利の上昇などが追い風となったため。みずほフィナンシャルグループは1年前に比べ22.2%増加した6789億円で過去2番目の水準だった。三菱UFJフィナンシャルグループは33.5%増加し1兆4907億円。三井住友フィナンシャルグループは19.5%増加した9629億円でそれぞれ過去最高となった。
セブンイレブンジャパンはきょう国内1号店の開業から50年を迎えた。1974年に東京、豊洲に1号店がオープンしたセブンーイレブンは現在、国内店舗数はおよそ2万1000店とコンビニチェーン1位となっている。今後についてセブンイレブンジャパン・永松文彦社長は生鮮食品や日用品の品揃えを充実させた新業態「SIPストア」など、客のニーズにあった店舗展開を強調した。
生成AIの進化によって私たちの生活はどう変わっていくか。18世紀〜産業革命→人の筋肉の機能を代替、1990年代〜IT革命→知覚の機能を代替。これからAI革命→脳の機能を代替。AIが人の仕事を代替か。新たなビジネスチャンスも。経営共創基盤グループ会長・冨山和彦のスタジオコメント。
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