全国各地の観光地でアドベンチャーツーリズムに力を入れる動きが加速している。北海道の東に位置する阿寒湖は国立公園にも指定され、豊かな自然に囲まれている。自然保護の森を特別に散策できるツアーは1日、わずか10人しか参加することができない。阿寒湖の豊かな自然を楽しむことができると、欧米からの外国人を中心に人気となっている。さらに夜には、先住民族アイヌの物語を題材に誰でも参加しやすい夜の森を歩くアクティビティも開催されている。今、こうしたアドベンチャーツーリズムに力を入れているのが、北海道でリゾート施設などを運営する鶴雅グループ。アドベンチャーツーリズムとは、欧米などの富裕層を中心に人気が高まっている旅行のスタイル。アクティビティ、自然、文化体験の3つの要素を2つ以上体験できる旅のことを言う。経済効果は、世界でおよそ76兆円。北海道だけでも2030年には1兆円になるとの試算(日本政策投資銀行)もあり、大きな期待が寄せられている。きょう発表された4月の訪日外国人数は2か月連続で300万人を超え、4月としては過去最高を更新。観光庁もアドベンチャーツーリズムに期待を寄せる。