東京都が主催するアジア最大級のスタートアップのイベント「SusHi Tech Tokyo(スシテック東京)」が今日から開催。日本だけでなくイノベーションが進んでいるスイスや台湾など、海外からも多くのスタートアップが参加している。イスラエル発のスタートアップの「インナーアイ」はヘッドギアを使い、脳波から人間の感情を読み取れる機械。今回は、車を運転しているときにあおり運転をされたら、どういう感情を抱くかをデータ化している。こうしたデータを自動運転技術の商品開発などに活かしている。東京発のスタートアップの「マッスルスーツエブリー」。を使うことで、腰の負担が軽減する。東京都が運営する福祉施設などに72台導入されている。今、東京都はスタートアップの支援に力を入れていて、今年度の予算規模は518億円。さらに積極的に取り組んでいるのが実証実験の場を提供すること。AIに年齢や家族構成など膨大なデータを学習させ、将来どれくらい空室が出るのかを予想できるサービスも東京都で採用されている。都営住宅は空室になってもすぐに募集をかけず年に数回、1年後の入居に向けて募集する。担当者はこれまで、経験則でしか空室の数を予想できなかったが、昨年度、マイクロベースのシステムで実証実験したところ、75.9%の正答率で空室の発生を予測した。システムの導入で効率化を図れるとしている。