七夕決戦となる東京都知事選挙。あさっての告示を前に、立候補の意向を表明している東京都・小池知事と蓮舫参議院議員が公約を発表した。小池知事は「東京大改革3.0.東京を世界で一番の街にする」。蓮舫参院議員は「あなたと次の東京へ。徹底した若者支援を行う。これが本物の少子化対策」。2人が掲げた少子化対策や子育て支援策。小池知事は、第2子以降の保育料無償化を第1子にも拡大、子育て世帯の家賃負担の軽減、出産の際の無痛分べんの費用を助成することなど。蓮舫参院議員は、現役世代の手取りを増やすことが重要だとして、都と契約する企業に働く人の待遇改善を求める新たな条例を制定することや、子どもが多い住民税の非課税世帯を対象に家賃の補助制度を作ることなどを盛り込んでいる。小池知事は、高齢者対策として都独自の認知症専門病院を創設することや自然災害への対策として、木造住宅が密集する地域の解消や電柱をなくして電線を地中に埋める無電柱化の取り組みなどをさらに進めるとしている。小池知事は「進めるのは都民の命と東京の未来を守るたたかい。都政を爆速で進めていく」と述べた。蓮舫参院議員は、行財政改革として、都のすべての事業を第三者がチェックできる体制を作るほか、都が事業を認可し、樹木の伐採などで反対の声も上がっている明治神宮外苑の再開発についてすでに行った環境アセスメントなどを改めて検証するとしている。蓮舫参院議員は「本物の東京大改革を行う。若い人の人生の選択肢を増やす。誰もがチェックできるガラス張りの都財政を実現する」と述べた。東京都知事選挙には、このほか広島・安芸高田市元市長・石丸伸二氏、タレント・清水国明氏、航空自衛隊元航空幕僚長・田母神俊雄氏など、約50人が立候補の意向を示している。都知事選挙はあさって告示され、来月7日に投票が行われる。今回の都知事選挙では、このほかにも、政治とカネの問題や物価高騰対策などについても論戦が交わされるものと見られる。あすは4人の立候補予定者が共同記者会見を行う予定。