自民党の総裁選挙は、立候補を正式に表明した茂木前幹事長が、日本維新の会や国民民主党を念頭に新たな連立の枠組みを追求する考えを示した。すでに立候補の意向を固めている林官房長官は、来週にも表明する見通しで、9日は日本維新の会の馬場前代表と会談し、それぞれの党内の状況について意見を交わしたものとみられる。小泉農林水産大臣は、静岡県選出の国民民主党の榛葉幹事長が同席する中、先の竜巻で被害を受けた生産者らと面会したあと「少数与党の中、災害対策に党派は関係ない。大臣としての責任を果たしたい」と述べた。衆参両院で少数与党となる中、今回の総裁選挙では、野党との連携のあり方が大きな論点になる見通し。また、高市前経済安全保障担当大臣は立候補に向け、みずからに近い議員と調整を進めている。小林鷹之元経済安全保障担当大臣は「どういう役割が果たせるのか仲間と意見交換している。近く結論を出したい」と述べた。一方、石破総理大臣は昨夜、赤澤経済再生担当大臣ら、みずからに近い議員と会合を開いた。