福澤克雄監督が自らの演出について語った。気にしているのは「テンポを速く」。脚本家・橋本忍から徹底的に怒られ、「昔の映画を観てみろ」と言われた。昔の映画は圧倒的にテンポが良かったという。海外のハリウッドに勝つためには英語の速さに勝たなきゃいかんと語った。何回もリハーサルをやらせた黒澤明監督に橋本が「どこが良くなったか分かりません」と言ったら、黒澤は「3秒ほど短くなったかな」と語ったという。小津安二郎監督の映画や「男はつらいよ」シリーズも速いという。役者には「1.3倍ぐらいの速さで喋ってください」とお願いする。ドラマの台本は60~70ページくらいが多いが、半沢直樹は90ページを超えるという。芸人は話すのが速いのでドラマに出るとOK。スポーツ選手も間隔で間がわかっているので合っているという。