北海道・小清水町はオホーツク海に面し、見渡す限り農地が広がる。バードウォッチングインストラクター・湯浅史美さんによると、ガンの仲間の鳥・ヒシクイの鳴き声が冬の訪れを感じさせるという。秋から冬にかけてたくさんの渡り鳥が集まってくる。濤沸湖は年間約250種類が見られる野鳥の楽園。湯浅さんは「一瞬一瞬の出会いが楽しいのがバードウォッチング」と話した。小清水町といえば特産品のじゃがいも。「でんぷんだんご」はじゃがいものデンプンの粉を練り上げた主に冬の時期に食べる郷土料理。作り方はデンプンと煮た金時豆を混ぜて焼く。金時豆も小清水町でこの時期に収穫されたもの。小清水手織りの会では草木染め手紡ぎを主流に、羊毛を染めて糸をとって織っている。メンバーはほぼ農家の主婦で、夏の間は農作業をして冬に雪で外仕事が出来なくなると手織りの部屋に集まって織っているという。毛糸はヨモギやクルミなど近所で集めた草木で染めている。郷土料理の「でんぷんだんご」は小清水町の道の駅などで販売されている。
