コロンビア北西部の街のネコクリにはメゾンカカオが契約するカカオ農家の多い地域で、石原はメゾンカカオの支援で設立された学校に来ていた。この活動を広めようとメゾンカカオ財団も設立。かつてこの場所は麻薬の原料となるコカの葉の栽培が盛んだった一帯で麻薬中毒が散漫し、子どもたちに悪影響になっていた。一校30人から始めた学校は、今や3校400人規模にまでに成長。石原は1984年大阪市に生まれ、中学・高校時代はラグビーに打ち込み全国クラスの選手として活躍。大学は帝京に進み、レギュラーを目指し猛練習に励んだ。しかし、大学3年の終わりに監督から選手をやめて学生コーチをしてくれないかと打診された。その人は岩出雅之前監督。チームを強くするために何ができるか?と古い体育会の打破に挑んだ。まず1年生にやらせていた掃除や洗濯を4年生が率先して行うルールを作り、その分1年生の身体づくりを強化した。今年1月には帝京は4連覇を達成したが石原の卒業後に常勝軍団になった。石原にはこうしたワンチーム精神が経営のベースに。その後大学を卒業するとリクルートに就職。その後独立し飲食業を模索する中で旅行で訪れたコロンビアで人生の転機に。それはたまたま訪れたカカオ農園にてもぎたてのカカオの実を始めて口にしてフレッシュな味わいが広がったことに驚いた。鮮度をいかしたチョコレート作りがしたいと、帰国後に独学でチョコレートづくりを研究。2015年にカカオのブランド名で鎌倉・小町通りに1号店をオープン。
住所: 神奈川県鎌倉市