パリ五輪のスケートボード・ストリートで金メダルに輝いた吉沢恋の得意技「ビッグスピンボード」は、前回の東京五輪で金メダルに輝いた西矢椛が見せた大技だが、この大技を吉沢は小学5年生で既に習得していた。実は吉沢は「痛いし転ぶこともあるし」と小学生でスケートボードはやめ、中学ではテニス部に入るつもりだった。ただ3年前の東京五輪で西矢の武器がビッグスピンボードだと知って思いが変わり「私にも可能性があるんじゃないか」と思い、パリ五輪を目指して金メダルに輝いた。強さの秘密として、吉沢はトランポリンで体幹トレーニングを行い、空中での体の軸を強化してきた。今回のスケートボードの実況を担当したのはフジテレビの倉田大誠アナウンサー。金メダル確定後のウイニングトリックで「金メダルに恋をした14歳！」と実況した。
銀メダルに輝いた赤間凛音の得意技は「バーレーグラインド」で、体とボードを180度回転させてレールに乗り、後方車輪の金具で滑り降りる技で、女子では赤間だけが出来る大技。赤間はこの大技をランの2回目で繰り出している。赤間は「最後の技を決めたかったんですが、最後まで諦めずに自分らしい滑りが出来たんじゃないかなと思います」と話す。注目ポイントとして荒畑は「最後の3本は金メダルを狙って高難易度の技に挑戦し続けた姿勢が良かった」と指摘する。
今夜行われるスケートボード男子ストリートにも注目。前回の金メダリストの堀米雄斗も出場し14歳の小野寺吟雲、更に東京五輪では予選敗退した白井空良も注目。