世界のETF(上場投資信託)の3月末の残高は、12兆7050億ドル(約2000兆円)と23年末に比べて増え、過去最高となった。世界的な株高による値上がりに加え、新規資金の流入も残高を押し上げた。エヌビディアなどの単一株式を対象とするETFが増えているほか、ビットコインなど、新たな資産に投資できる受け皿としても存在感を増している。ETF人気を踏まえ、既存の非上場投信をETFに仕立て直すコンバージョンも広がっている。日本では2024年1月に始まった新NISAを追い風に、個人の利用も増えるとみられ、ETF市場の拡大は続く。(日経電子版)