大学生の就職活動について。来年春に卒業する大学生の9月1日時点の内定率は94.2%だった)。就職活動が今のスケジュールになった2017年卒以降では最も高くなっている。きのうは各地の企業で内定式が開かれた。金融大手のりそなグループの内定式には、東京と大阪で合わせて947人が出席した。大手損害保険会社の損害保険ジャパンの内定式には、およそ300人の学生が参加した。この会社では保険金の不正請求や顧客情報の漏えいなど、問題が相次いだこともあり、役員が学生たちに「社会的な信頼回復を目指す」と説明する場面もあった。内定者にいくつの企業から内定を得たかと聞いたところ、2社以上が68%を占めた。中には、6社以上という学生も6%いた。自分に合った就職先を決めるために何が必要か、専門家に聞いた。リクルート就職みらい研究所・栗田貴祥所長は「本当に自分らしい1社を選ぶには、何を基準に決めたらいいんだろうと悩まれる学生さんも実際いま足元では増えてきている。どういう仕事、どういう職場で働いていくのが自分らしい人生を送っていけるのかと。精査していただいた上で最終的な1社を決めて頂く。そういうことが非常に重要にはなりつつある」と述べた。