あす新紙幣が発行。渋沢栄一が創設した第一国立銀行が前進となるみずほフィナンシャルグループが開催した新紙幣発行のイベント。渋沢栄一にゆかりがある、埼玉りそな銀行はあす、いち早く新紙幣を顧客に届けたいと準備を進めている。あすの朝、日銀から発行される新紙幣を臨時の運搬車で支店に運び、午後には両替できるようにする予定。一方商業施設などではある変化が起こっている。茨城県水戸市にある、創業25年ほどのスーパー銭湯では入浴チケットを購入できる券売機はもともと4つあった券売機のうち3つを新紙幣対応にした。これまで支払いは現金のみ対応していたが、キャッシュレス専用機2台の導入に踏み切った。補助金なども活用することで、導入コストを抑えられ、さらに、業務の効率化にもつながっているという。現在、1日の利用者は400人ほど。キャッシュレス決済を導入することで、若い層を中心に、新たな利用者の集客に一役買っているという。新紙幣発行前に行われた調査では、「お札を使う機会は、今後どうなっていくと思うか」という質問に、4割を超える人たちが「減る」と回答している。新紙幣の発行をきっかけに、完全キャッシュレス化を決めた店も。都内のラーメン店「麦処 八と丁」では、今まで現金のみの券売機を使っていたが、近年のキャッシュレス化の波を受けて150万円をかけて、キャッシュレス決済専用の券売機を導入することを決断。一方でキャッシュレス専用の場合、機械の導入による初期投資以外にも、キャッシュレス決済の手数料などの負担が発生する。客単価が低いラーメン店にとって負担は決して軽くないが、キャッシュレスを機に、今後は提供するラーメンの付加価値を高め、単価も上げていくことで利益をさらに確保していきたいとしている。