岸田総理大臣は「世界水準のナショナルパーク化を実現すべく民間活用による魅力向上事業を実施する」と読み上げた。日本の国立公園は35か所。尾瀬国立公園、西表石垣国立公園、小笠原国立公園、北海道・日高山脈襟裳十勝国立公園など。政府は滞在体験の魅力向上のためとして2031年までに全ての国立公園に高級リゾートに限らず宿泊施設の誘致などを実施する方針を発表。国立公園に手を加える場合申請や届け出が必要でホテルなどの開発、建設といった開発行為を規制。東京農工大学・土屋俊幸名誉教授によるときっかけは2003年の観光立国宣言。政府がインバウンドを重視。国立公園を活用、外国の富裕層に向けた宿泊施設を作り外貨を落としてもらうことを目指すようになった。自然保護を進めるうえで大事なのは地域の人々の協力。そして宿泊施設だけでなく自然保護施設の整備や施策も進むと自然保護活動にとってメリットになる可能性がある。ただ全ての国立公園にとは用意ではない。利用客が増えればオーバーツーリズムの深刻化の問題があり、自然保護がより一層求められる。そもそも国立公園は登山道の維持管理や野生の動植物の保護も課題で、現状のまま客を入れることが順番として崎で良いのか疑問である。