山形県の銀山温泉で一般ドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「日本版ライドシェア」がスタートした。日帰り観光客の需要が増加することから午後4時~8時台に導入する。導入を進めた地元タクシー会社では、運転手不足で冬場は1日10件前後断らざるを得ないケースがあった。2024年問題で、会社では時間外労働を減らすために日中の勤務者は午後5時以降の残業を原則なくしたため夕方~夜の勤務が手薄になった。一方で、市から委託を受けて朝にスクールバスなどを運行しているため夜の時間をカバーする勤務者を増やすことができない。そこで会社では日本版ライドシェアで不足分を補うことにした。参加する一般ドライバーは人手不足を補うだけでなく、タクシー事業に新たな可能性を呼び込もうとしている。