東京都内各地で進んでいる再開発。中でも築地市場跡地の再開発はなんと言ってもその広さに特徴がある。およそ20ヘクタールという広大な土地で東京ドームが4個すっぽり入る広さ。きょう審査を経て事業者が決まった三井不動産などの企業連合が会見を開き再開発の内容について説明した。およそ5万人を収容できる野球やサッカーなどのさまざまなスポーツ大会やコンサートなどの開催を想定する多機能スタジアム。観客席やフロアを動かすことで用途に応じて8つの形に変えることができるという。また1200人規模の施設などを整備して国際会議を開く機能を備えたり、今ある築地場外市場と連携して食文化の発展を促す拠点を整備したり船着き場やヘリポートを整備して陸海空の交通を連携させるとしている。きょうの会見に出席したプロ野球巨人のオーナーも務める読売新聞グループ本社の社長は巨人の本拠地にしたいという考えはあるかという質問に対し「本拠地の移転を前提として計画したものではない」と述べている。また審査にあたった有識者からは「築地の歴史や長年かけて育んできた食文化などの資源を十分に生かしながら再開発を進めるべき」という意見が出された。