先週土曜日、三越劇場に登場した石井ふく子さんは世界最高峰の現役テレビプロデューサー。渡る世間は鬼ばかりなど数々の名作を手掛けてきた。64年のキャリアでギネス世界記録を3つも保持している。石井さんは売れっ子芸者だった母の影響で幼少期から踊りや歌に触れて育ち、13歳ごろには与謝野晶子から国語を学んでいたという。戦時中は山形県に疎開。終戦後に実家に戻ると、越路吹雪や美空ひばりが出入りするようになっていた。今回、新たに演出を手掛けるのが1日から上演されている舞台「花嫁-娘からの花束-」。もともとは直木賞作家の向田邦子さんに脚本を依頼したドラマ。
100歳目前の石井ふく子さんに密着した。稽古が開始されると石井さんは細かい動きをチェックし、座り位置も細かく指示する。石井さんが意識するのは観客からの視点。主演の久本雅美さんは石井さんならではの所作のこだわりを感じたという。石井さんは幼い頃から古きよき日本人の所作を目の当たりにしてきた。これまでのドラマや舞台でもそれを大事にしてきたという。家族をテーマにしたドラマにこだわるのは、家族に対する憧れがあるのだという。その想いを長年共にしてきたのが盟友の橋田壽賀子さん。長年に数多くのホームドラマを二人三脚で作ってきた。家族同然のような存在だった橋田さんとは、人と人との心が通じ合うようなドラマを作ろうと約束していたという。舞台の本番前日、メディア向けに行われた公開稽古。石井さんは2時間半にわたる舞台を静かにじっと見つめていた。その後、石井さんは心と心で芝居を作っていってくださいと話した。
100歳目前の石井ふく子さんに密着した。稽古が開始されると石井さんは細かい動きをチェックし、座り位置も細かく指示する。石井さんが意識するのは観客からの視点。主演の久本雅美さんは石井さんならではの所作のこだわりを感じたという。石井さんは幼い頃から古きよき日本人の所作を目の当たりにしてきた。これまでのドラマや舞台でもそれを大事にしてきたという。家族をテーマにしたドラマにこだわるのは、家族に対する憧れがあるのだという。その想いを長年共にしてきたのが盟友の橋田壽賀子さん。長年に数多くのホームドラマを二人三脚で作ってきた。家族同然のような存在だった橋田さんとは、人と人との心が通じ合うようなドラマを作ろうと約束していたという。舞台の本番前日、メディア向けに行われた公開稽古。石井さんは2時間半にわたる舞台を静かにじっと見つめていた。その後、石井さんは心と心で芝居を作っていってくださいと話した。