- 出演者
- 薬丸裕英 峰竜太 山田五郎 井ノ原快彦 中原みなみ 中村隼人 堀井美香
オープニング映像。
江戸の中心、日本橋。中でも人形町は江戸時代に歌舞伎や人形浄瑠璃といった芝居小屋が軒を連ね、エンタメの町だった。今回は東京最古の劇場「明治座」から人形町の駅前へと続く、下町風情があふれる甘酒横丁とその周辺をめぐる。3月29日には甘酒横丁桜まつりが開催される。甘酒横丁は地下鉄「人形町駅」からアクセスする。
日比谷線の人形町駅A2出口を出て人形町通りを渡ったところが、甘酒横丁。約400mの通りに老舗や名店が並ぶ。この横丁の先にあるのが明治座で、公演終わりは甘酒横丁に立ち寄るのが鉄板。人気の一店が鶏肉の老舗「鳥忠」で、名物が玉子焼。秘伝の出汁をたっぷり使い甘めに仕上げた一品で、多い時には1日300本を売り上げる。観光客の間ですっかり有名になった老舗だが、実は住民にとっては日常に欠かせない店で焼き鳥やゆで鶏が食卓に並ぶ。「すき焼割烹日山」は、2階が飲食店で1階が精肉店。すき焼き用の肉は観光客も買っていくが、住人の普段使いは小間切れ肉。プルコギ風の味付けがされた国産黒毛和牛切落しは、時短も叶うと好評。日山特製の合挽ハンバーグも普段使いできる。同じくすき焼きの名店「人形町 今半」にも精肉専門の店舗があり、地元民が普段の買い物に訪れる。平日は本店限定で1時間だけのセールを開催し、木曜日は黒毛和牛の切り落としが100gあたり100円オフとなる。
全国から客がやってくるイギリスのカントリースタイルのティールーム「タイニートリア ティールーム」は、2016年オープン。オーナーの慶本佐知子さんが作る本格的なイギリス菓子が評判となり、去年レシピ本も出版した。アフタヌーンティーセットで楽しめるのはイギリスの伝統料理「コロネーションチキン」などのサンドイッチや、クロテッドクリームを添えたスコーン、ケーキは5、6種類から選べる。
甘酒横丁から1本通りを入って歩いていくと、昭和で時が止まっているかのようなおでんの持ち帰り専門店「おでん美奈福」がある。創業から73年継ぎ足し続けてきた出汁は、本枯れ節と煮干しがベース。73年分の深い旨味をたっぷり含んだ、21種類の種を楽しめる。
予約無しでは入るのが難しいほどの大人気のピッツェリア、「PIZZA DA BABBO」は2006年オープン。イタリア産の食材にこだわったナポリピッツァが味わえる。ンドィヤはイタリア南部発祥の調味料で、にんにくやフレッシュトマトと合わせたピッツァがシェフの自信作だという。
明治座や水天宮を訪れる人々で賑わってきた甘酒横丁だが、その名の由来は明治初期に「尾張屋」という甘酒屋があったことから。現在横丁では3軒の店で手作りの甘酒を飲むことができ、散策のお供になっている。大正4年創業の「新川屋 佐々木酒店」でも、冬になると甘酒を販売している。酒屋らしく大吟醸の酒粕を使っている。甘酒は疲労回復を助けるアミノ酸やビタミンB群などの栄養成分が豊富で、「飲む点滴」とも言われる。
「新川屋 佐々木酒店」の甘酒について、峰竜太は「酒粕がとてもコクがある」などと語った。中央区在住の堀井美香は「京菓子司 彦九郎の甘酒はサラサラしたタイプで飲みやすい」などとコメント。中村隼人は「中学生の頃、歌舞伎の稽古場に通った。帰りに玉子焼の店や色んな店に行った」などと語った。
江戸時代に作られた隅田川へと続く運河が、昭和47年に埋め立てられ「浜町川緑道」になった。入口には歌舞伎「勧進帳」の弁慶像がある。江戸時代の人形町には「中村座」「市村座」という歌舞伎の劇場があり、約200年にわたり江戸歌舞伎の拠点として賑わった。
創業昭和10年の「井上美容室」。かつて人形町界隈は「葭町」という花街として賑わい、井上美容室も芸者さんの髪結いで大忙しだった。最近増えているのが、推し活のため和服を切る人のヘアセットだという。
甘酒横丁の裏通りに、1年先まで予約で満席のビストロの名店、「EN FACE」。シェフのモットーは、本場そのままの料理。名物はシャルキュトリー盛り合わせ。豚肩肉や鶏レバーなどの田舎風パテや、豚肉のリエットなど、面食らうサイズ感。牛ホホ肉の赤ワイン煮込は、500gの大ボリュームで、2日間赤ワインに漬け込んだお肉を7時間ほど煮込み、ホロホロに仕上げている。鱈の白子はカキと一緒にグラタンに仕立てている。鴨肉のカスレは、白インゲン豆や香味野菜を煮込んだフランスの郷土料理。
昭和8年創業の「芳味亭」。かつては甘酒横丁から一本入った通りで営んでいた。三代目が逝去し後継者がおらず、芳味亭は閉店を検討していたが、人形町今半の社長が引き留めて、芳味亭の看板が受け継がれた。創業以来の名物が、伝統のビーフスチュー。この味は地元民の宝物。
大正4年創業の「新川屋 佐々木酒店」。四代目の佐々木邦秀さんは、街のイベントのキーマン的存在。甘酒横丁で開催する様々なイベントに携わっている。その一つは、利き酒しながら巡るイベントで、日本橋エリアの約100店が参加している。日本橋弁松総本店など多くの老舗も会場として協力している。
大正時代まで魚河岸があった日本橋エリアには天ぷらの名店が数多ある。今回出没した甘酒横丁界隈にもミシュランガイドに掲載される天ぷらのお店があり食通をうならせている。「蕎ノ字」は半年先まで予約が取れない人気店。9年前に地元静岡のお店を畳み日本橋での挑戦を決めた。料理人にとって日本橋人形町はゾクゾクするほど食の街なのだという。食材の多くは地元静岡の信頼する生産者から仕入れている。そしてコースのシメは天丼、天茶と思ったらなぜか手打ち蕎麦が登場。実は天守の実家はお蕎麦屋さん。そして蕎麦にはもちろん。。駿河湾の桜えびを使った旬のかきあげをオン。お客さんもゾクゾクする最高のシメだ。そして「江戸前 晋作」は4年前に文京区本郷から移転。7年連続でミシュランガイドの星に輝く店主は若いころだいぶヤンチャしていたが、料理人を志し出会ったのが天ぷらのレジェンド早乙女哲哉さん。独学で技術を磨き開業からわずか2年で一つ星に輝いた異端の職人で、その独創性はコースの中盤に登場する河豚の白子にも表れている。あえて天ぷらを潰しごはんと混ぜていただく型破りなひと品。こちらもお客さんのゾクゾクが止まらない。
大正3年の創業以来ほうじ茶一筋の専門店「森乃園」。一番人気は黄金のパッケージがまばゆい極上ほうじ茶。一度低温で焙煎した茶葉を高温でもう一度焙煎しカフェインと水分を極限まで飛ばす。苦味や渋味が少なくあとくちにほのかな甘みを感じる濃厚なほうじ茶。そしてこの日、焙煎していた茶葉は普通のほうじ茶ではなく「レモングラスほうじ茶」と呼ばれるもの。レモングラスなどのハーブもほうじると青臭さやえぐみが消え飲みやすくなるという。更によもぎの葉などさまざまなほうじ茶があるが今の時期は「桜の棒ほうじ茶」がおすすめ。桜の茎だけを焙煎した桜の香りを感じるお茶で春を満喫できる。
甘酒横丁には長年愛される鶏肉店が2軒ある。明治44年創業の「鳥忠」でやっぱり買いたいのが秘伝のダシをたっぷり使った玉子焼。絹びきにした若鶏のミンチとミツバを加えた親子焼は1日30本限定。そして路地裏で昭和26年から続く「大金鳥店」。鶏肉のことならお任せあれといった感じでひき肉だけでも4種類をそろえている。元フレンチの料理人だった三代目。彼が作る伊達鶏のハンバーグは地元民のごちそう。店内には手書きの鶏肉レシピが貼られているが管理栄養士をしている娘の寧々さんによるもの。「カモのコンフィ」はもともと父のレシピを公表していたが寧々さんが炊飯器を使った簡単レシピにアレンジ。6時間炊飯器に放り込んであとは焼くだけというお手軽さだ。
店頭で甘酒も買える豆腐の老舗「とうふの双葉」。国産大豆の手作り豆腐は地元の名店も愛用。すき焼割烹 日山のすき焼きの焼豆腐や日本橋お多幸のとうめしも双葉の豆腐を使用。13年前に取材したときは働くお母さんに背負われた長男いつきくんと2つ上のお姉ちゃんに出会ったが。。その3年後に再びお店を訪ねてみると妹が2人増えていた。あれから10年たった今、いつきくんからしゅんきくんまで総勢3男5女に増えていた。母のまり子さんは8人を育てながら朝3時からの豆腐作りもこなすパワフルママ。そして子どもの数と同じ8個入りの子宝がんもも名物になった。
「テレ東系ウェルビーイングってなんだ?WEEK」にちなんで、とうふの双葉の宮司まり子さんに聞いてみたところ「家族全員揃った時はすごく嬉しい。日曜早朝に1人でゆっくりアニメを見てる時も幸せ」とコメントした。堀井美香はとうふの双葉について「2回に食堂があって肉豆腐定食とかいろいろ置いてあるけど、まいど!って言う方とありがとう!って言う人がいて、私はありがとうと呼ばれているので。まだまいど!と呼ばれていない」とコメントした。
甘酒横丁がある人形町2丁目の一部は奇跡的に戦火をまぬかれたエリア。もともと葭町という東京六花街のひとつにも数えられた花街だったことから、芸者の置き屋だった建物もいまも残っている。現在芸者さんは3人となったが江戸の粋を守っている。レジェンドは芸者歴68年の久松姐さん。置き屋に生まれ、芸者だった母と叔母の背中を見て育ち6歳から稽古を始めた
