千葉県山武市にある米農園「たけやま」では今月中旬の台風7号により稲が倒れ、稲穂は水につかった状態に。出荷に向けて乾燥している最中だったが芽や根が出ると廃棄せざるをえないというが、そこに台風10号が接近している。また、すでに収穫済みの稲にも不安が。精米するまで保管するための倉庫。停電で空調設備が使えないと米の品質が大きく下がってしまう。「令和の米騒動」と言われるほどの米不足が各地で広がる中、台風10号がさらなる事態の悪化を招くおそれがある。総務省が発表した8月の東京都区部の消費者物価指数で米類は前の年に比べ、26.3%上昇。およそ20年ぶりの伸び率となった。この事態で注目が集まるのが国が不作や災害などに備えて用意しているおよそ100万トンの備蓄米。子ども食堂への無償提供体制は拡充する一方で放出には慎重な姿勢。