住宅街では、謎の迷惑生物が住民を悩ませていた。現場は増築された2階の部屋で、天井に大きな穴が開き床にはおびただしい量の動物の排泄物が落ちていた。糞が蓄積すると水気で天井がもろくなり、糞自体の重みで天井が落ちてしまうという。屋根裏には部屋の床に落ちていた数倍の量の排泄物が残されていた。この部屋は数年間使用しておらず、その間に何らかの動物が屋根裏に侵入していたとみられる。全国で有害獣駆除を行う防除研究所の平松浩一が現場周辺を調査すると、大型の動物らしき足跡を発見した。さらに増築した際に母屋との間にできたわずかな隙間に、屋根裏へと侵入した形跡があった。この隙間を中心に赤外線カメラを設置し数日間様子をみると、ハクビシンがわずかな縦の隙間に入り込み屋根裏へと侵入していた。ハクビシンがジャコウネコ科に属する動物で山や郊外の雑木林などに住んでいたが、近年ではエサを求めて電線をわたり都市部の住宅街にも生息域を広げている。排泄された糞尿には病原菌が含まれている可能性があるため、健康被害が懸念されている。そしてカメラにはアライグマの姿も映っていた。北中米に生息するアライグマはペットとして飼われていたものが野生化し、鋭い爪と牙で人を襲うこともある危険な生物。今年の夏には岡山で女性が犬の散歩中に襲われる事件があった。アライグマはハクビシンと同じ経路から屋根裏へと侵入していた。平松は2種類の動物を捕獲するため3台の箱罠をしかけたところ、1台にアライグマがかかった。
