きょうのテーマは「新たな賃上げ?」。榎嶋さんは「賃上げの動きが広がっていると思うが、企業によっては自社の株を従業員に割り当てて業績に連動する形で利益を還元していこうという動きが広がっている」と話した。大手生命保険・第一生命ホールディングスは上場企業で昨年度から自社株を従業員に割り当てている。現株価で計算すると100株=10万円相当。さらに今年度から部長や課長以上を対象に新たな制度を導入しており、前年度に決めた業績の条件を達成した場合などに上乗せして株式を付与することとしている。株式報酬にする理由は社員のモチベーションを上げるため。業績が上がり、株価も上がれば自分の資産も増えることとなる。転職した場合も付与された株は持ち続けたり売ったり出来る。第一生命ホールディングス菊田徹也社長は「業績が上がっても株主への還元だけだと従業員のモチベーションも上がらない。企業価値を上げることが重要な目標だと従業員みんなでシェアする。株価が上がればみんなが得するし、報酬にもダイレクトに反映される」としている。この他にも「岡三証券」では個人の業績に応じて株式を割り当てている(最大で年間100万円相当)。これまで業績に応じた株式報酬制度は役員などの経営層向けに導入している企業はあったが、転職が当たり前となっている中、社員の会社に対する帰属意識を高める狙いもある。
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