ロシアによるウクライナ軍事侵攻で1人日本に避難したキーウ出身の女性チジェンコ・アロナさんは千葉や岡山で暮らした後おととし日本人男性と結婚し徳島に移住した。ウクライナでアート展示を手掛けていて美馬の5階建てビルを購入し祖国の芸術文化を発信する拠点アートセンターへと改装を始めた。2階では伝統の人形作りが体験でき、3階は暗室にし、ミルク缶を使い作ったカメラで日常を撮っている。軍事侵攻でともに活動していたカメラ仲間は軍の兵士になったという。1人で避難したが心の傷を負い咳が止まらなくなる 日もあった。故郷の平和のために立ち上げたのがアートセンターだった。夫の亮さんは日本語への翻訳や看板造りなど活動を支えているが準備の最中の子どもを授かり去年11月に摩耶さんが誕生した。アートセンターの運営には子育てとの両立や集客、資金繰りなど課題も多いがSNSを運用し日本語教室やビジネス教室に通って壁を乗り越えようとしている。地域に根ざした活動を目指し地元の人との交流も大事にしていて、娘も一緒に英語教室に通っているという。終わりの見えない軍事侵攻にアロナさんはアートセンターに希望を込め活動し続ける。アロナさんの家族は現在もウクライナにいて、定期的にビデオ通話で話しているが娘の誕生を伝えると涙を流して喜んでいたということ。
