河島淳子医師の教え子にはパラアスリートもいる。山本萌恵子さんは、パラリンピックにはリオ、東京、パリ大会に出場。リオと東京では7位だった。萌恵子さんは幼いころ人前で全くしゃべろうとしない一方で、家族の前では意に沿わないことがあると泣いて、手がつけられなかった。萌恵子さんが中学1年生のとき、知人の紹介でトモニ療育センターを訪れた。河島医師の療育は、時に厳し過ぎる、虐待ではないかと批判を受けることもあった。しかし母親は「全部違う。達成感とか自己肯定感とか、それを得るもの。そこは絶対に河島先生ならではの指導」と語った。