一時1ドル140円台まで円高ドル安が進んだ。日銀の植田総裁がきのう「粘り強く金融緩和を継続することで経済活動を支え賃金が上昇しやすい環境を整えてく方針」と発言。その一方で今後について抱負を問われ「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになると思っている」と発言し、これが円高のきっかけとなった。市場関係者が注目している「チャレンジング」。日銀が大規模な金融緩和策を転換する出口戦略にいつ踏み切るかが注目されている中での発言に、日銀が緩和策の修正に踏み切るのではないかという見方も出た。ただ氷見野副総裁は賃金と物価の好循環の継続を確認したいという姿勢を示している。植田総裁は昨日岸田総理と会談し、「相乗が強いことが確認できるかを点検していきたいと話した」と述べ氷見野副総裁と同様の姿勢を示した。