岸田首相は、令和6年の年頭に当たって所感を発表した。自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題について、先頭に立って国民の信頼回復に全力を尽くす決意を強調した。このほか、日本経済についてはデフレ心理とコストカットの縮み志向から完全に脱却する年にしたい、物価上昇を上回る賃上げを必ず達成しなければならない、ことしの春闘で経済界に去年を上回る賃上げを要請する、賃上げとの相乗効果を狙い6月に所得税・住民税の定額減税を行う、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエル・パレスチナ情勢は予断を許さない状況で米大統領選をはじめアジア・ヨーロッパでも重要な国政選挙がある「緊迫の1年」になる、日本ならではのリーダーシップを発揮し首相外交を積極的に展開していく、経済でも社会でも外交関係でも「変化を力」にして「明日は今日より良くなる」と国民が信じられる時代を実現する、などと話した。