通常国会がきょう召集された。午前、岸田首相は麻生副総裁と会談。派閥を巡って意見交換し、国会をどう乗り切るかなどを協議したとみられる。この国会は2つの点で異例の幕開けとなる。1つ目は多くの場合、召集日に行われる首相の施政方針演説がきょうは行われないこと。野党側は政治とカネの集中審議を先にやるべきだと主張し、来週火曜日に先送りになった。2つ目は安倍派に所属する衆・参の委員長10人以上が交代したこと。野党側は来年度予算案の審議で安倍派議員の証人喚問を求めるなど政府与党が目指す予算案の年度内成立に簡単には応じず攻防が激しくなるのは確実。今国会最大の焦点は政治とカネの問題への対策として政治資金規正法の改正が実現するか、どこまで踏み込んだ内容になるか。野党に求められるのは追及と批判だけでなく積極的に対案を示すこと。そして与党に求められるのは積極的な説明責任と野党の主張にも耳を傾け結果を出すこと。与野党ともに責任が問われる国会となる。