派閥パーティーのキックバックの問題で、岸田総理大臣はきのう、自民党の麻生副総裁や茂木幹事長、関口参議院議員会長ら党執行部のメンバーと相次いで会談し、関係議員の処分をめぐって意見を交わした。一連の会談では、安倍派のキックバックの扱いを協議した幹部4人について、厳しく、わかりやすい対応をしなければ、国民の理解は得られないなどの意見が出された。執行部は8段階の処分のうち2番目に重い「離党の勧告」やそれに次ぐ「党員資格の停止」とすることも視野に、派閥での役割やキックバックの金額なども踏まえて判断するという。4人以外の事務総長経験者らに対しても厳しい処分を行う必要があるとしていて、来週4日に党紀委員会を開いて決定する方向で調整している。一方、西村・前経済産業大臣と世耕・前参議院幹事長は、おととし3月に安倍元総理大臣、細田前衆議院議長と4人で打ち合わせをしていたと、明らかにした。2人は、その年の参議院選挙に関することを話し合ったといい、キックバックは協議していないという。立憲民主党の泉代表はうそばかりで都合のいいことしか言っていなかったということだと批判した。野党側は、引き続き安倍派幹部らの証人喚問を求めるなど追及を強める方針だ。