フランスを訪れていた岸田総理大臣はOECD(経済協力開発機構)の会合での演説やマクロン大統領との首脳会談を終え、次の訪問先・ブラジルへ向けて出発した。岸田首相はきのうOECDの閣僚級会合で演説し、経済安全保障などの強化に向けて同志国との連携を進めていく考えを強調した。マクロン大統領との会談では、中国を念頭に自衛隊とフランス軍が共同訓練しやすくする「円滑化協定」の締結に向けて交渉に入ることで合意した。今夜、ブラジル・ルーラ大統領と首脳会談を行い、アマゾンの森林保護に向けた支援強化を行う方針を伝えるほか、国際的課題での連携強化や奪炭素化への政府間の協力などを確認する見通し。