政府はきのう、財政健全化の指標として重視する国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)が、来年度に約8000億円の黒字になるとの試算を示した。岸田総理大臣は「民需主導の堅調な成長のもとで、2025年度の国、地方を合わせた基礎的財政収支が黒字化する姿が示された」と述べた。プライマリーバランスは、政策の経費を税収などでどれくらいまかなえるかを示すもので黒字化が実現すれば、1991年度以来になる。1月の試算では約1兆1000億円の赤字だったが今回の試算では税収が,約1兆6000億円増えるなど、収支の改善を反映し、黒字化の見込みとなった。