JR北海道で鉄道の安全を根幹から揺るがす事態が次々と発覚するきっかけとなった、函館線の大沼駅構内での貨物列車の脱線事故から11年となったきょう、再発防止に向けた研修が行われた。JR北海道は貨物列車の脱線事故が起きた日を「保線安全の日」と定めて道内各地で再発防止に向けた研修を行っている。札幌市にある本社では事故の状況や原因などについて説明する映像が流され、事故をきっかけに会社の信頼が大きく損なわれたことやその後の安全への取り組みなどが説明された。JR北海道では保線作業に携わる社員のうち事故のあとに入社した社員が、ことし7月1日の時点でおよそ6割となり事故を直接知らない社員が増えているという。