川勝平太前知事の辞職に伴う静岡県知事選挙で立憲民主党、国民民主党が推薦する前浜松市長の鈴木康友氏が自民党推薦の大村慎一氏との激戦を制し初当選を決めた。選挙戦では川勝前知事が着工を認めてこなかったリニア中央新幹線への対応が争点となった。鈴木氏は「川勝知事の発信力という点では優れた知事だったと思います。リニアの問題でも様々な課題を浮き彫りにしていただきましたので課題に真摯に向き合い現実的な解決策を見出していきたい」などと述べた。鈴木氏は水資源などの保全を図りながら推進するとしている。投票率は52.47%で3年前の前回選を0.64ポイント下回った。一方鈴木氏を推薦した立憲民主党の大串選対委員長は「自民党が裏金問題で自浄作用を全く発揮することができず政治不信を深めているなか国政上も大きなインパクトを持つ結果」と述べた。自民党の小渕選対委員長は推薦した大村氏の敗戦を受け「あと一歩及ばず当選を果たすことができなかった、県民の審判を真摯に受け止める」とコメントしている。