大阪・関西万博の「未来の都市パビリオン」は、全長150mあり、3つのゾーンに分かれている。日本企業が未来に向けたアイデアを展示しているゾーンで、クボタは、未来の農業に活用が期待されているロボットのコンセプトイメージを展示。無人で稲刈りなどができるようにアタッチメントをつけて形を変えられるという。このゾーンでの注目は、川崎重工業のブース。4足歩行のロボット「CORLEO」が展示されている。産業用ロボットとバイクの技術を合わせ、様々な場所に移動できるロボットをイメージしてつくられたコンセプトモデル。将来は、人が乗って移動できるようにしたいという。重心移動で操作し、環境に優しい水素エンジンで発電する。衝撃吸収機能なども備え、山岳地帯などでも安全に移動できる。川崎重工業では現在、8つの技術を特許申請している。2050年の実現化を目指している。川崎重工業のもうひとつの展示が「ALICE SYSTEM」。未来の公共交通システムで、キャビンに乗り込み、陸海空を移動できる。目的地を設定すると完全自動運転で、車のように動くだけでなく、キャビンごと列車に格納され移動を切り替えられる。船や飛行機でも同様で、公共交通機関の乗り換えなどが不要となる。すべての人が移動を楽しめるシステムとなっている。