撮影2日目。開園からしばらくしてやってきたのは市内の保育園の子どもたち。きょうは月に一度のどろんこ遊びの日。とある遊具で、小学生の子たちが遊んでいた。電車で30分かけて来ているという10歳のあっきーくん、友達に悪口を言われ、不登校になったという。10時半、あっきーくんは敷地の一角にある建物の中へ。室内も結構広い。このスペースは学校に居場所を見いだせない子たちをサポートするNPOが運営している。毎日20~30人ほどがここを利用しているという。お昼、外の泥山に男の子が1人。土を手にとって、創作活動をするスペースにやってきた。9歳のけいすけくんは、ボランティアのおじさんのもとで、ジオラマなどの創作活動をしている。その頃、室内では楽器の演奏が始まった。それぞれのペースで時間が過ぎていく。突然の大雨が降ってきた。雨のときは雨のときの過ごし方がある。NPOの方は、子どもたちについて悩みを抱える親御さんなどへ講演をすることもある。午後3時過ぎ、けいすけくんが帰り支度。創作物は作りかけだったが、お母さんが迎えに来た。自傷や他害などをしていたこともあったというけいすけくん、ここに来るようになって落ち着きを取り戻しつつあるという。夕方、撮影機材に興味津々の男の子に出会った。12歳のりんたろうくんは、自作パソコンが好きで、動画編集も行っているという。りんたろうくんは女の子から花火のお誘いを受け、快く応じた。ここでは他の子を引っ張る存在だが、いじめられていた過去もあるという。最近は高校進学など将来のことも少しずつ考えるようになった。