奈良国立博物館による七支刀の科学調査の舞台裏を取材した。七支刀の刀身には文字が刻まれており、調査により制作された時代背景の解明が期待されている。七支刀は奈良県天理市の石上神宮に保管されていて、めったに公開されてこなかった。宮司の道上さんは調査をすべきではないと考えていたという。しかし、保存状態さえ分からなかった事が気がかりだった。道上さん達は葛藤の末、調査に臨む事を決めた。七支刀を神社から運び出す日がやって来た。博物館に運び込まれた。調査には専門家も立ち会った。工芸文化研究所の鈴木さんは文字の解読等を行ってきた。調査にはX線CTが活用された。データはコンピューターで処理され、立体画像が出力された。調査の結果、保存状態の良さ等が解明された。今回の調査で数本の線が浮かび上がった。七支刀に泰和と刻まれた可能性があることが分かった。七支刀は15日まで奈良国立博物館に展示されている。
住所: 東京都台東区根岸5-9-19
URL: http://kougei-bunka.org/
URL: http://kougei-bunka.org/