杉浦が初主演した「ウルトラマンコスモス」で助監督を務めた岡秀樹氏が登場。杉浦は滑舌が悪く、特にサ行は壊滅的にダメだったという。体を動かすシーンもダメで、「ここまで出来ない奴が来るとは」とスタッフを戦慄させた。ある時、監督が激昂し、カメラを下がらせた。岡氏によると、「お前みたいなできない俳優をアップで撮る価値はない」と死刑宣告を言い渡されたようなもの。その後、岡氏は早朝に杉浦を撮影所に通わせ、発声練習、かっこよく走る練習を積ませた。そんな杉浦は不貞腐れず、深夜の撮影が終わって数時間後に顔を見せても変わらずに明るかった。視聴者から寄せられた手紙を開くと、多くに「ムサシ隊員の笑顔がとっても好きです」と記されていたという。