市川中車さんと息子・團子さんが登場したのは去年亡くなった中車さんの父・市川猿翁さんとその弟で叔父にあたる市川段四郎さんの送る会。報道陣の取材に応じた2人。約700人の参列者へ感謝するとともに中車さんの従兄弟で去年5月に両親への自殺ほう助の罪で現在執行猶予中の猿之助さんについて謝罪した。来月には猿之助さんも演じた一門の代表作「スーパー歌舞伎」で主人公・ヤマトタケルを演じる團子さん。今回の舞台に猿之助さんが関わることがあるかと聞かれると「その役を演じた主役の人が次に演じる役者に口伝で伝えていくというのが歌舞伎界の常でございます。その意味では父(猿翁さん)が作り上げたヤマトタケルを12年前に4代目(猿之助さん)が初役で勤めた時に事細かに決まり事から含めて聞いたのは4代目(猿之助さん)です。團子に役者としておろし話を伝えていくという作業はしていただいています」と説明。今後について團子さんは「私の初舞台でもありますし澤瀉屋の代表的な作品です。私も昔から思い入れのある作品。一生懸命に頑張って勤めてまいりたいと思います」と話し、中車さんは「父と叔父の精神を継いで何とか僕は本当に微力者でもう本当に力がありませんけれども一門の皆様の話を聞きながら息子をしっかりと育てていくということを目標に置きましてしっかりと前を向いていきたいと思います」と話した。