滋賀県大津市で地域の診療所のかかりつけ医が大きな病院で自分の患者を手術するとの試みが行われている。ささきクリニック・佐々木康成院長は地域のかかりつけ医として診察だけでなく日帰り手術も行っている。医師は佐々木院長1人だけ。看護師3人のサポートはあったが体制に大きな課題を感じていたという。診療所には最低限の設備はないため、少しでもリスクがある患者は病院に紹介していたという。こうした中佐々木院長の相談に応じたのが大津市民病院だった。経営改善のため地域の診療所との連携を模索していた大津市民病院は話し合いの結果、佐々木院長に病院の手術室やスタッフを提供する試みを実施した。この方法での手術を希望した親子は、設備が充実している病院で佐々木院長に手術をしてもらえることに安心感があるという。そして手術は無事に終了。今後は佐々木院長の診療所で経過を見る予定。