中国がレアアース市場を支配していることについて、オーストラリア政府も強い危機感を持っている。中国はレアアースは外交交渉の武器や切り札として利用していることが背景にある。中国は豊富な埋蔵量や高度な精錬技術を持ち、低コストなため圧倒的なシェアを誇る。トランプ関税を巡る米中交渉でも、中国がレアアースの輸出規制に踏み切ったことでアメリカの自動車業界などから悲鳴が上がり、その後中国が規制緩和する姿勢を示し当面の関税合意に至った。最近はアメリカ・カナダ・ブラジルなどの企業が巻き返しを図ろうと投資や技術開発に力を入れ、日本でもリサイクル技術の開発などが進められている。世界各国が対策を加速し、中国の交渉の武器としての効き目が減少していくのではとの指摘もある。
