厚生労働省の部会は、帯状ほう疹ワクチンについて、65歳を対象に公費で接種費用を補助する定期接種とする方針を決めた。帯状疱疹は、ストレスや疲れなどで免疫が低下すると、体内に潜伏していたウイルスが活性化し、水ぶくれが体の左右どちらかに帯状に現れるもので、痛みを伴うのが特徴。50歳以上は特に発症率が高く、予防策としてワクチンの接種が有効とされている。このワクチンについて厚労省の部会は、来年度から65歳の高齢者を対象に、定期接種として位置づける方針を決めた。来年度66歳以上になる人には、5年間の経過措置を設け、5年刻みの年齢で接種を受けられるようにするほか、免疫不全で重症化リスクのある60歳から64歳の人も接種の対象とするとしている。定期接種は来年4月1日から開始する方針。