今日JR東日本が中央線快速に導入予定の2階建てのグリーン車を公開した。追加料金を払ってでも通勤や旅行を優雅にしたいというニーズに応えたいとしている。最大の特徴として2枚の両開きの扉を採用した。ドアを広くした背景として過密路線である中央線快速ならではの事情があった。JR東日本ではすでに東海道線や常磐線・総武快速線などでグリーン車を導入しているが、東京駅と高尾・大月駅を結ぶ中央線快速と青梅線の導入は今回が初めて。ネックとなっていたのが超巨大ターミナルである東京駅の存在である。中央線快速のホームは東京駅に1つしかなく、折り返しにかけられる時間は約2分ほど。出入口を広くすることで乗客に早く降りてもらい、折り返しの準備時間を増やしたい狙いである。更に、これまでは手動で回転させてきた座席を自動回転にすることで車内清掃の効率化を図っている。従来の10両編成からグリーン車を加えた12両編成にするため、ホームの延伸工事なども行ってきた。運用は2024年度末の運行開始を目指しているという。