長崎に原爆が投下されて9日で78年。台風の接近にともない平和祈念式典は規模を縮小して行われる。ことし5月のG7広島サミットは、各国のリーダーが原爆資料館を訪れるなど核兵器の非人道性を世界に訴える機会になった一方、サミットの成果文書である「広島ビジョン」について核抑止を前提とした考えだとして長崎の被爆者からも批判の声があがっている。平和祈念式典では被爆2世の長崎市の鈴木史朗市長が平和宣言を読み上げ、原爆で背中に大やけどを負いながら6年前に亡くなるまで核兵器の廃絶を訴え続けた谷口稜曄さんの言葉を通して、核兵器の非人道性や原爆を肯定する風潮への警鐘を鳴らす。
住所: 長崎県長崎市松山町9