財務省が発表した国際収支統計によると日本が海外とのモノ、サービスの取引や投資でどれだけ稼いだかを示す8月の経常収支は3兆8036億円の黒字だった。黒字は19カ月連続で過去最大。またインバウンド消費が増えたことから旅行収支も8月としては過去最大となる4045億円の黒字だった。こうした中インバウンドなどの売り上げが好調に推移し、大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ.フロントリテイリングが発表した2024年3月〜8月期の中間決算の最終損益は前の年の同じ時期と比べ2.3倍増え291億円の黒字となった。本業のもうけを示す事業利益は1.6倍の325億円で過去最高。小野社長は今後について「年末年始や中国の春節などで前年よりも(売り上げが)伸び続ける見込み」だと強調した。