被爆者の高齢化が進む中、広島市は原爆の実態を次の世代に伝えようとみずからの体験を語る被爆体験証言者と被爆者の体験を語り継ぐ被爆体験伝承者、被爆者の家族が体験や思いを伝える家族伝承者の養成に取り組んでいる。今年度の募集が始まり、きょう広島市の原爆資料館で開かれた説明会には33人が参加した。説明会では市の担当者が被爆体験証言者はおおむね1年間、被爆体験伝承者と家族伝承者はおおむね2年間、被爆の実態などについて研修を受けることや、家族伝承者は家族である被爆者に証言の内容を確認してもらうことが必要だと説明した。こうした研修を受けたあと修学旅行生などに被爆体験を伝える活動を行うという。応募は今月31日まで。広島市の平和推進課で受け付けている。広島市・西田満被爆体験継承担当課長は「被爆者本人の思いとか体験を後世に引き継ぎたいという熱い思いがある方、そういう方に確実に後世に伝えてもらいたい」とコメント。