去年の冬、和久田さんの姿は広島の原爆資料館にあった。制作していたのは、13歳で亡くなった中学生の遺品。遺品が脆弱で持ち運びができないために広島にやってきたという。もろくなった実物で極力触れることなく、慎重に進められる作業。持ち主が書いてであろう筆圧も再現した。その状態から館内では展示されていない遺品。レプリカを作り、展示することで、その物語は姿を表す。今年5月にはオーストラリア西部のパースで、箱に入っていたのは広島から届いた被爆遺品。3日後に迫る展示会の準備が行われていた。世界の何処かで開催される原爆展。その被害をしる、海外では数少ない機会に。さらに広島から来た被爆者が自身の体験談を話した。和久田さんは自身の展示品をみている展覧会のお客に作って良かったと思えたと答えた。
住所: 広島県広島市中区中島町1-2
URL: http://www.pcf.city.hiroshima.jp/
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