今月はじめ広州で行われた若者向けの就職説明会。会場に掲げられたのは「若者の夢を育み就職につなげる」というスローガン。地元政府が主催し、銀行や飲食など100社以上が参加、約2000人の若者が仕事を求め集まった。システムエンジニアの求人は月収約13~30万円、ドローン操縦士は最大で約50万円。高井技術や経験などを求める企業が多く、若者にとって採用へのハードルは高い。自分の趣味や得意分野を仕事にしようという若者も出てきている。中国のSNSに自分を売り込む若者たちの書き込みがある。中国のシリコンバレーと呼ばれる深センに住む男性さんは小さい頃からIT機器が好きで機器に詳しい仲間と情報交換をしながら電気街で質の良い中古スアホを仕入れて安値で売っている。この日は5台の中古スマホを買い付けた。スマホはすぐに動作やバッテリーのチェックをする。自分の好きなIT機器の目利きでお金を稼げることにやりがいを感じているという。就職難を機にかつて抱いていた夢に再挑戦しようという若者もいる。ライブを中心に活動し、ファンと直接触れ合えることが魅力の地下アイドル。中国では都市部を中心に人気が高まっている。トップの地下アイドルは月収80万円以上も稼ぐという。地下アイドル事務所の社長は5年前は上海で3グループだった地下アイド今では200グループを超えるまでに急増していて、応募する若い女性も年々増えているという。地下アイドルのイェリンさんは大学院でメディアを専攻、100社以上の採用試験を受けたが広告会社1社しか受からなかった。苦労して入社したが単純作業の繰り返しで思うような仕事ができなかったという。1年足らずで広告会社を辞めアイドルの道に挑戦することにした。先月、事務所から支給された給与は手取りで4万円ほど。先月下旬、イェリンさんは観客たちとステージを盛り上げた。自分のやりたいことで人を元気にできることが幸せだというイェリンさんはこれからも夢を追いかけたいと考えている。