マダムたちはあられが入ったお茶碗に緑茶を注ぎ入れ、箸で食した。取材スタッフは「お煎餅にもお茶をかけるんですか?」と尋ねると、「かけません」と否定された。三重県民は塩分控えめのあられを「田舎あられ」と呼び、スーパーには大量に陳列されている。副店長曰く、田舎あられを切らすことは卵、牛乳が品切れ状態のようなものだという。駒田聡子教授は「寒い時季から農作業が始まるので熱いお茶、お湯をかけ、体を温める目的で農作業の合間におやつとして食べられた」と話す。加えて、伊勢市周辺はお茶の主要産地。伊勢うどんの名店では残ったうどんのタレにあられを漬け、食していた。