鍵盤ハーモニカを作っている会社は1954値ん創業の楽器メーカーで、ハーモニカなど様々な楽器を作っている。中でも鍵盤ハーモニカの生産量は年間約35万台で国内で生産される台数はNo.1。1961年から累計約2900万台生産している。教育用モデルは32鍵盤に対し大人用モデルは44鍵盤。プロのミュージシャンも愛用している。鍵盤ハーモニカにはリードプレートという部品が取り付けられていて、リードが音を出すのに欠かせないパーツ。鍵盤を押さえると空気の通り道ができそのリードだけが振動して音が鳴る。音が鳴る構造はハーモニカと同じ。主な教育楽器はハーモニカだったが指導しにくいのが悩み。注目されたのが鍵盤ハーモニカで、音階を視覚で捉えることができ先生も教えやすく子どもたちも演奏しやすいと1970年代教育楽器として全国に普及した。リードは長さと厚みで音程が決まり1音ずつ異なるリードが必要。短いほど音は高く長いほど低くなる。
鍵盤ハーモニカ工場を探検。リードプレートを作るにはまず音に合わせた厚みに金属板を削る弁くりという作業を行う。金属板の厚みは約0.4mmで長年の勘と指先の感覚で削る。厚さが1000分の2mmの誤差で違う音になってしまう。続いて削った金属板をリードの形に撃ち抜く弁ぬきという作業を行う。続いてリードに反りをつけてプレートの間に隙間を作るアガリつけという作業を行う。音によってアガリの高さと角度は違う。続いてリードが正しい位置についているか適正範囲内の振動数かを自動選別機で確認。続いてレーザーで振動数を読み取って音の高低を自動調律機で判断する。規定より音が高ければ根元を削り音が低ければ先を削る。続いて本体と鍵盤をバネでつなぐバネ掛けという作業を行い、本体にリードプレートを取り付けるビス留めという作業を行う。職人の手で再びアガリつけ・調律をしたあと機械で空気を送り空気漏れや音のズレを確認して完成。
3人はできたての鍵盤ハーモニカを使い演奏した。