徳島県のかきの養殖場では、水面に浮くフロートの下についているかごでかきを育てている。フロートをひっくり返し、かきが干上がる状態の時間を作る。かきは蒸発から身を守ろうと、殻をギュッと閉じる。これを繰り返すことで、貝柱が鍛えられて、マッチョなかきになるという。このマッチョかきは、6年前に誕生した。今、国内外で高い評価を受けている。都内のオイスターバーでも、去年から、マッチョかきを使っている。ドバイなど、世界5カ国への輸出も始めている。地元の飲食店では、レアかき天ぷらを提供している。揚げ時間は10秒で、かきはほぼ生のままだ。衣のサクサク感と、貝柱の歯ごたえが新食感で、旨味も濃厚に感じられるという。