事故はなぜ防げなかったのか?元海上保安庁の整備士は機長が誤った判断をした場合でも気づく仕組みがあったという。誤った認識による滑走路上での事故はこれまでも起きていて多数の乗客が死亡する大惨事にもつながった。2015年、徳島空港では航空機のパイロットが滑走路上の車両に着陸直前に気づき、事故を逃れたこともあった。過去に発生した誤侵入は23件、いずれも事故を回避していた。このうち、人による目視などで誤侵入に気づいたケースが9割以上。専門機関がまとめた誤侵入防止マニュアルでも人こそが真の門番だと記されている。パイロットが回避する手立てはなかったのか。元機長の樋口文男さんに事故現場を見てもらった。海上保安庁の航空機が侵入した場所は日本航空機の着陸地点の先、パイロットは着陸地点に集中して、その先の航空機に気づきにくかったのはないかという。海上保安庁の航空機は40秒間、滑走路上で停止していた。担当した管制官は別の航空機の調整などがあったため意識していなかったと話している。羽田空港には滑走路の誤侵入を防ぐシステムもあり、事故時にシステムは正常に作動していた。
国連の専門機関で安全監視に従事していた井ノ口寛さんは今回の航空事故は様々な安全対策の網目をくぐり抜けて起きたものだと考えている。事故原因の究明は責任追求ではなく、再発防止を目的に進められるべきだと指摘する。
国連の専門機関で安全監視に従事していた井ノ口寛さんは今回の航空事故は様々な安全対策の網目をくぐり抜けて起きたものだと考えている。事故原因の究明は責任追求ではなく、再発防止を目的に進められるべきだと指摘する。
住所: 徳島県板野郡松茂町豊久朝日野16-2
URL: http://www.tokushima-airport.co.jp/
URL: http://www.tokushima-airport.co.jp/