ウェディングドレスを日本中に広めた桂由美さんが26日に亡くなった。結婚式といえば和装が定番だった時代、当時ウェディングドレスを着る人は3%程度。日本初のブライダル専門店をオープンさせたのは1965年。1930年、東京生まれ。大学卒業後、フランスに留学してデザインや縫製の技術を学んだ。そのとき目にした光景がウェディングドレスを着た花嫁の姿。日本初のブライダルファッションデザイナーとしてお決まりの結婚式ではなく、もっと女性が輝ける場にしたいとブライダル事業をスタートさせた。1980年代からはニューヨークやパリなど世界に進出。近年は和を取り入れた作品も発表し、常に女性の輝きを追い求めてきた。母校の大学では毎年ウェディングドレスのショーを開催し、思いを伝えてきた。黒柳徹子さんは「まだまだすることがたくさんあるとおっしゃっていた。私も頑張って作っていただきたかった」とコメントした。葬儀の予定はないが、後日しのぶ会となる追悼ショーを行うことが検討されている。